新たな密告!リコールか?隠ぺい工作か?「七つの会議」最終回予告と前回あらすじとオンデマンド配信情報

2013年08月02日20時30分ドラマ

前回の「七つの会議」第3話は、サノケンことカスタマーセンター室長・佐野(豊原功補)が出した告発文書が、会社を大きく揺るがした!“R”のついた欠陥ねじは、列車のシートや航空機のシートに使われており、事故でも起きれば、大惨事になりかねない…当然リコールすべきだが、それは東電の倒産と下請けの連鎖倒産を意味していた!そして原島が決断したのは…最終回の放送はNHK総合にて明日3日(土)夜9時30分~10時28分から、再放送5日(月)午前0時10分~1時08分(日曜深夜)総合テレビにて。NHKオンデマンドでは4日より見逃し配信する。通常時間と異なる放送時間なのでご注意を!

■前回あらすじ
弁護士・加瀬が八角(吉田鋼太郎)に、今回の不祥事発覚に気づいたのはいつか、と質問。続いて原島が今回のようなことをする人間だったと思っていたか?と尋ね、八角の口から当時の様子を話すように促す。

佐野は、フロンティアからの出向組の副社長以外のメンバーに告発文を送った。しかし佐野の思惑は外れ、宮野社長(長塚京三)が下した答えは、すべてを隠ぺいせよだった。そして、営業部長の北川(石橋凌)は、原島に流通している製品の全てのネジの交換を厳命。一課長になるというのはこういうことだった。そして、板戸の不正に最初に気づいた八角には、板戸の身柄確保が命じられた。
その頃、女子社員の浜本は、社内でのドーナツ販売開始に向けて準備をしていた。

原島は、早速「ねじ六」の三沢社長(甲本雅裕)にねじの追加注文を依頼しに行く。大量注文に驚く三沢だったが、原島の熱心な依頼に、支払いの半分を前渡しすることを条件にこの依頼を引き受けた。ところが、現時点で大きな金を動かすことは危険だと、北川は反対し、「下請けぐらい言いなりにさせろ」とこともなげに言い捨てた。
周りからは不振がられながらも隠ぺい工作は始まった。そんな折、2つの問題が起こった。

一つは、何者かが副社長の村西に告発文のコピーを送りつけ、親会社のフロンティアから監査が入ることになったこと。もう一つは、原島が「ねじ六」を訪ねているときに起きた、三沢社長の妹・奈々子(遊井亮子)の娘が通う幼稚園で起きた事故だ。園のスクールバスのシートが外れると言う事故が発生したのだった。原島は、すぐにそのバスのシートに東京建電のねじが使われているのかを調査。

いよいよ東電の宮野社長がフロンティアから呼び出され、監査実施が宣告された。宮野は北川たちを集め、フロンティアの天下りに甘んじながらも、幾多の苦労を乗り越え必死で頑張ってきた20年間を振り返り、「誰か、この危機を乗り切ろうというものがいないのか!」と声を荒げた。沈黙の中で、立ち上がったのは原島だった。無事に監査を乗り切った暁には、欠陥製品を速やかに回収するために、費用と人員の確保を条件に、「監査を切り抜けましょう。この調査を乗り切ってフロンティアから東京建電を守りましょう」と、その任を引き受けうけることを約束した。

原島は、監査の日に向けて、不良のネジを回収して車両倉庫の管理人室のロッカーに隠し、トーメイテックに関する全てのデータの隠ぺい工作を指示した。そしてついに監査の日がやって来た。どうにか全ての監査を無事にやり過ごした時、八角がドーナツの差し入れを持参。ところが、ドーナツを食べたフロンティアの監査員たちは、帰る直前、突然、車両倉庫の管理人室のロッカーを見せてくれと言いだした。裏切り者は八角だった。ドーナツの袋に「車両室のロッカー」と記したのだ。
万事休す!!しかし、監査員たちが見つけたのは、管理人の私物だった。原島は、あらかじめこうした事態に備えて、誰にも知られないうちに、欠陥ねじをドーナツの販売所に隠していたのだった。

もちろん八角は、原島を陥れようとしたわけではない。本来の正しい対処法=リコールしてすべてを堂々と回収、取り換えする、一番正しい方法を選ぶべきと示したのだ。そんなことは原島も先刻承知だ。しかし、そうすることで会社はフロンティアから潰され、東電に関わるねじ六のような下請けも連鎖倒産に追い込まれてしまう。真面目に製品づくりをする下請け達にまでガイが及ばないようにと、原島は必死で隠ぺい工作に加担したのだった。そんな原島に、八角は、「組織というものは、そんな簡単なものじゃない…会社っていうのはお前のその善意を利用するんだ。つけ込むんだよ!目を覚ませ!!」と、迫った。

■最終回『だれかが生き残る』
フロンティアは不祥事の罪を坂戸(眞島秀和)ひとりに着せ、組織の生き残りをはかろうとする。それを承服できない原島(東山紀之)と八角(吉田鋼太郎)は、東京建電の生き残りを賭けて、坂戸から事件の詳細を聞き出し、独自の調査を開始する。しかし、原島がつきとめた真実は、予想することすらできない悪の構図だった。東京建電の再生と顧客の安全のため、原島は最後の行動に出る。そして、その結果は…。

前回の監査の場面では、まさに手に汗握るハラハラドキドキの連続。前回の冒頭で、弁護士・加瀬が、大勢に話を聞いて、誰もがその変わりように驚いたという人物として八角と原島を挙げたが、確かに第1回から見て、2人の豹変ぶりに驚く。特に、脇のベテラン名優たちと互角に渡り合う東山の演技には圧倒された。いよいよ残すところ、あと1話。全4回の放送にしてはもったいない気がするほどの密度の高いドラマ「七つの会議」は、明日3日(土)夜9時30分~10時28分、NHK総合で放送。通常と放送時間が異なるのでご注意を。また、野球中継のため開始時間が繰り下げとなる可能性もある。再放送は、5日(月)午前0時10分~1時08分[日曜深夜]。オンデマンドは、4日により見逃し配信される予定。

<出演者>
東山紀之 (主演・原島万二役)
吉田鋼太郎 (八角民夫役)
眞島秀和 (坂戸宣彦役)
田口淳之介 (佐伯浩光役)
石橋 凌 (北川誠役)
長塚京三 (宮野和弘役)

<<2013年夏・新ドラマ一覧表示>> <<各話のあらすじ>>


NHK土曜ドラマ「七つの会議」
NHKオンデマンド|土曜ドラマ 七つの会議  第3回「すべてが壊れていく」
 ※7月28により見逃し配信。